在宅ワークのメリットとデメリットを解説【向いていない人とは？】

在宅ワークがしたいと考える人は多いのではないでしょうか。

在宅ワークはメリットも多いですが、デメリットもあります。

• 在宅ワークは通勤がないので楽に違いない
• 在宅ワークなら人間関係に悩まされずに済むのに

このようにメリットばかりを考えて、勤めている会社を辞めてしまったら悔いが残ってしまうかもしれません。

そこで、在宅ワークのメリットやデメリットと共に、在宅ワークに向いていない人などを解説したいと思います。

在宅ワークのメリット・デメリット

前述もしましたが、在宅ワークにはメリットもありますがデメリットもあります。

実際、デメリットを苦痛に感じてしまい、在宅という働き方をやめてしまう人もいるほどです。

メリットとデメリットは人によって感じ方が異なります。

たとえば、在宅ワークは一人での作業が多く、孤独を感じて耐えられない人がいる一方、自由度が高くて良いと感じる人もいます。

自分自身が在宅ワークに適しているかどうかをよく考えてみることが重要です。

在宅ワークのメリット

在宅ワークのメリットは、通勤がなく、人間関係にも悩まされず、比較的自由に働けることです。

メリットを活かして仕事ができれば仕事とプライベートを充実させることが可能になります。

ワークライフバランスを取りながら、仕事とプライベートの両方で充実した日々を送ることができます。

通勤のストレスがない

在宅ワークのメリットとして、通勤のストレスがないこと挙げられます。

もし、在宅ワークのメリットは何かとたずねられたら、「通勤がないこと」と真っ先に答える人は多いのではないでしょうか。

在宅ワークなら、身動きが取れないほど満員の電車に乗るストレスから解放されます。

通勤に費やしていた時間は、仕事をするだけでなく、自分磨きや趣味の時間に充てることもできます。

例えば、朝活として資格の勉強をしたり運動、読書に取り組むことができます。

また、人によっては家事や介護をすることもできるでしょう。

通勤時間がなくなることで、より有意義に時間を使えるのはメリットと言えます。

働く時間を自分で決められる

在宅ワークでは、自分の都合に合わせて働く時間を決めることができます。

会社勤めをしていると、突然の用事で、午後から出社せざるを得ない日もあるでしょう。

しかし、在宅ワークなら、同僚や上司に気を遣うことなく、午前中は仕事を休み、午後から作業をすることができます。

シフト制の会社もありますが、突然の休みに配慮してくれるところも増えています。

家族や趣味、個人のスケジュールに合わせて時間を調整することで、自分が働きやすい時間帯に集中して仕事ができます。

好きな時間帯に作業することで、より効果的に仕事を進めることが可能です。

働く場所を選ばない

在宅ワーカーは主に自宅で仕事を行いますが、会社や雇用主が許可をすれば自宅以外でも業務を行えます。

カフェやコワーキングスペース、旅行先でも仕事ができます。

会社と距離があっても仕事が可能なので、日本全国、海外からでも業務ができる場合があります。

また、引越しすることがあっても仕事を継続することができます。

在宅ワークは、働く時間のみならず、働く場所においても自由度が高いことがメリットと言えます。

人間関係に悩まされることがない

会社勤めの場合、職場の人間関係に悩まされることは少なくありません。

在宅ワークは、オフィスワーク特有の人間関係の悩みや、上司からのプレッシャーから解放されます。

コミュニケーションは主にオンラインで行われるため、自分のペースでコミュニケーションを取ることができます。

対人関係の悩みやストレスを感じずに、自分のペースで仕事を進めやすくなるのはメリットと言えます。

感染症リスクを軽減できる

在宅ワークは、オフィスや交通機関での接触機会を減らすため、感染症のリスクを軽減することができます。

自宅で仕事を行うことで、他の人との接触を最小限に抑え、感染症の広がりを防ぐことができます。

特に感染症の大流行が心配される昨今において、在宅ワークは安全性が高い働き方です。

在宅ワークによって、個人が体調を崩すことなく仕事が進められのはもちろんのこと、オフィスで働く多くの人が体調を崩し、仕事がストップしてしまうような事態を防ぐ役割も果たします。

集中して業務が行える

在宅ワークでは、電話や話かけによる仕事の中断が少ないため、集中して仕事を進めることができます。

オフィスワークでは、取引先から電話がかかってきたり、同僚や上司から質問されたりすることで、作業が中断されることがありますが、自宅などの環境ではそれらが軽減されます。

そのため、集中力を維持することが可能です。

在宅ワークは、静かな環境で仕事ができるという利点があります。

自己管理能力が上がる

在宅ワークでは、オフィスワークに比べて、上司からの指示や監視が少なくなります。

しかし、監視がないからといって、さぼることが許されるわけではありません。

自分のスケジュールや仕事の進行を自分で管理する必要があります。

在宅ワークを継続することで、自己管理能力が自然に養われます。

同時に、責任感やモチベーションを維持する力も育まれます。

結果として、在宅ワークは自己管理能力の向上につながります。

在宅ワークのデメリット

在宅ワークのデメリットは仕事上のコミュニケーションが取りずらかったり、孤独感を感じてしまうこと、ワークライフバランスを保つことが難しいなどが挙げられます。

しかし、デメリットであっても、それが苦痛にならず上手に克服できている人もいます。

デメリットを克服できそうなら、在宅ワークを選択肢の一つとして検討しても良いでしょう。

仕事上のコミュニケーションが取りづらい

在宅ワークは、情報共有や意思疎通に誤解が生じることがあります。

オフィスにいれば、数分で済んでしまう仕事の質問も、在宅ワークの場合は、毎回コミュニケーションツールを使うため、時間がかかります。

筆者ゆいが、在宅のオペレーターをしていた頃は、コミュニケーション手段が、メールのみだったため、どんなに早くても問題が解決するまで半日かかりました。

また直接会う時には、相手の顔を見ることで、感情を判断できますが、文章だけでは感情が読み取りづらく、悩むことも少なくありません。

しかし現在は、チャットやビデオ会議システム、バーチャルオフィスなどのツールを活用し、オフィス勤務に近い働き方を実現する取り組みが進んでいます。

そのため、コミュニケーションの取りづらさは年々解消する傾向にはあるようです。

時間に余裕がある人と認識されてしまう

在宅ワークをしていると、時間に余裕がある人と認識されてしまうことがあります。

スケジュールを立てて、仕事に取り組もうとしても、頼まれごとや、他の人のスケジュールに合わせた食事会などが行われることが増えます。

家族に忘れ物を持ってきて欲しいと頼まれたり、食事会の日程が他の人の都合に合わせて決められるという些細なことなのですが、それが続くと仕事がはかどらず焦りに繋がります。

締め切りがある仕事の場合は、夜中まで働くことにもなりかねません。

解決策としては、家族や友人とは、普段からコミュニケーションを取るよう心がけることです。

自分のスケジュールや仕事の状況を周囲に理解してもらうためにも、積極的にコミュニケーションを取りましょう。

孤独感を感じることがある

在宅ワークは人間関係に悩まない反面、孤独を感じてしまうというデメリットがあります。

オフィスにいれば、ちょっとした雑談を通して、仕事の共有や円滑化が自然に行われています。

また、何気ない会話からストレスが解消されることもあります。

しかし、一人で仕事をしていると、人と接する機会が減り、仕事の共有不足などから孤独感や不安な気持ちが増してしまいます。

孤独や不安を感じたら、積極的にオンラインのコミュニティに参加したり、カフェで仕事をしたりして孤独を解消することが大切です。

仕事に集中できない

在宅ワークは、オフィスのように電話や声かけがないことで仕事に集中できます。

しかし、同時に周囲の目がないため、気を緩めてしまいがちです。

仕事の時間に、関係のないネット記事を読んでしまったり、スマホでSNSや動画を見てしまい、時間を浪費してしまうこともあるでしょう。

また、家族やペットなどが近くにいる場合は、オフィスと同様に雑音が増え、集中することが難しくなります。

Yahoo!知恵袋にも家で働いていると集中できないという声が多数あります。

仕事の効率を上げるためには、家族と話し合って協力してもらったり、仕事に集中できる環境を整えることが重要です。

例えば、可能であれば仕事専用のスペースを設けて、家族には仕事中は静かにしてもらったり、自分自身も誘惑に負けずに集中する意志を持つことが大切です。

定期的に休憩の時間を取ることも集中力を保つためには有効です。

労働時間が増える

自宅で働いていると、仕事とプライベートの境界が曖昧になってしまうことがあります。

仕事のことを常に考えてしまったり、労働時間が増えてしまう可能性が考えられます。

特に、雇用型テレワークの場合は、オフィスで働いている時より、働き過ぎてしまう可能性が指摘されています。

それらを回避するためには、スケジュールを作成し、仕事とプライベートの時間を区別することが重要です。

また、仕事が終わったらリラックスするための趣味や運動などを取り入れることで、心と体のリフレッシュを図りましょう。

見聞きしてスキルを向上させられない

オフィスなら、周囲の人からの情報によって、仕事の進め方を工夫したり、改善したりできます。

例えば、同僚や上司が上手な電話対応をしていたら、それを自分でも取り入れて、電話対応のスキルを向上させることができます。

また、ミスをしたときの対処の方法なども、上司や同僚が近くにいれば自然と身に付くでしょう。

しかし、在宅ワークでは近くに人がいないので、周囲の人から学ぶことが難しいのです。

在宅で働く期間が長くなるほど、スキルが身につけられていないのではないかと不安になることがあります。

解決策は、出社の機会がない場合でも、オンラインでコミュニケーションを多く取るか、積極的にオフラインの会議や打合せに出席することです。

特に社会人経験が少ない方は、コミュニケーションの機会を増やすようにすることが大切です。

在宅ワークに向いていない人

在宅ワークに向いていない人は、自己管理能力がない人、孤独を感じやすい人、ワークライフバランスが取れない人などが挙げられます。

在宅ワークに向いていないのに、無理に在宅ワークをしようとしてもつらくなってしまいます。

自分は在宅ワークに向いているか確認してみましょう。

自己管理能力がない人

在宅ワークは自己管理ができない人には適していません。

自己管理能力は、在宅ワークでは特に重要です。

周囲には誰もいないため、自分で目標を設定し、スケジュールを立てて仕事に取り組む必要があります。

しかし、仕事とは関係のないことをして、時間を浪費してしまう人もいます。

たとえば、家族がテレビを見ていると、つい一緒に見てしまって仕事を始めるのが遅くなることは、良くあることでしょう。

そのため意志の強さが求められます。

自己管理が不得意な人にとっては効率的に仕事をすることが難しく、在宅ワークは向いていないと言えるでしょう。

孤独を感じやすい人

オフィスでは、常に話し声や、キーボードのタイピング音、コピー機の音などが聞こえてきます。

一方で、自宅で働いている場合、家族がいなければオフィスのように雑音もなく、会話をする人も側にいません。

仕事上の共通の話題を、気軽に話すことによって、ストレスが緩和されることもありますが、在宅ワークではそのような機会は限られます。

人との会話を楽しんだり、人と一緒にいることが好きな人にとっては、在宅ワークは苦痛に感じてしまう場合があります。

孤独を感じやすい人は在宅ワークは向いていないかもしれません。

ワークライフバランスが取れない人

在宅ワークは、「働き過ぎ」が問題になることがあります。

会社に出社していれば、帰宅後や土日まで、仕事を続けることは少ないでしょう。

しかし、家で仕事をしていると、プライベートと仕事の区切りを付けるのが難しくなってしまいます。

そのため、常に仕事のことを考え、休暇を取らずに働き続けてしまいます。

そのような状況が続くと、心身不調の原因にもなりかねません。

仕事も重要ですが、趣味や家族との時間も重要です。

ワークライフバランスを上手に取れない人は、在宅ワークは苦痛に感じるかもしれません。

在宅ワークのメリット・デメリットおわりに

在宅ワークはデメリットもありますが、それを上まわるメリットがあると考える人は少なくありません。

しかし、在宅ワークが合わずに辞めてしまう人がいるのもまた事実です。

人によって感じ方が違うので、一般的なデメリットや、向いていない性格だけを理由に、在宅ワークはおすすめしないとは言えません。

筆者ゆいの場合、「時間に余裕がある人と認識されてしまう」ことや、「見聞きしてスキルを向上させられない」ことはデメリットとして実感しています。

それでも、通勤がないことや、時間を調整して作業ができるというメリットが上まわり、長く続けています。

在宅ワークにはさまざまな職種があるので、試してみることをおすすめします。

ただし、会社勤めの人は、先に辞めたりしないで、在宅の副業から慣れていくことがおすすめです。